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イボタノキ 1.3 1.2 1.0 1.1(萌芽)
ハンノキ 14 37.5 2.0 1104.5
ハンノキ 14 28.0 3.0 615.8
ハンノキ 14 41.51.0 1352.7
クヌギ 4 14.3 0.8 160.6

 

草本群落調査の調査項目は種類別の被度と高さであるが、この被度と高さを掛け合わせた体積近似値は、植物体現存量と相関が高いのでこれを種の量(優占度)として用いることが出来る。重量に換算して木本層の植物体量と比較したいときには、あらかじめ体積近似値と重量との関係を主要な種について求めておけば良い。最終的に集計した区画当たりの体積近似値合計を100とした各種の相対体積近似値(RV)を、それぞれの種の相対優占度として求めておく。ヨシ原データの付表を参照のこと。

 

優占種
プロットごとの各種の相対優占度が求められたら、優占種を決定し、群落の名前に相当する優占型を命名する。従来優占種の決定法は、最も相対優占度の高いものを優占種とするなどしていたが、群落によっては複数種が同程度の相対優占度で拮抗している場合があり、客観的に優占種を決定する方法が必要である。相対優占度を用いて優占種を決定する方法としては大沢ら(1971)の優占構成種法(dominance analysis)が優れている。これは現実の優占度の配分状態を優占種数のモデルにおける配分状態と比較し、その偏差が最小になるような優占種数を採用して優占型を命名する方法である。ヨシ原データのなかで出現種数の最も少ない Plot-33(ヨシ 91.66%、ガマ 8.32

 

 

 

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